ウィルズデン・ジャンクション駅
ウィルズデン・ジャンクション駅は、ロンドン北西部のハレスデン地区にある鉄道駅である。
ロンドン地下鉄ベイカールー線とロンドン・オーバーグラウンド計3路線の旅客列車が発着する。なお、駅施設はネットワーク・レールが所有する。
駅はその名の由来となったウィルズデン地域からは1マイルほど南に離れているが、駅の場所はかつてのウィルズデン特別区(Municipal Borough of Willesden、現存しない)の南端にあたる。
この駅には主に3段階の開発段階があった。
1837年、ロンドン・アンド・バーミンガム鉄道(London and Birmingham Railway現在のウェスト・コースト本線)がこの地を通過するようになった。ただし、この際には駅は設置されなかった。同線のこの地には1866年9月1日にロンドン・アンド・ノース・ウェスタン鉄道 (London & North Western Railway) が駅を開業させた。しかし、後に1962年にウェスト・コースト本線の電化準備のために旅客営業が中止され、その後駅は取り壊されている。以後、ウィルズデン・ジャンクション駅から郊外への列車運行を行うためにホームの再築を行うという計画がいくつも計画されだが、いずれも撤回されている。そして現在もなお線路の間にホームの跡が隙間として残っている。
ノース・ロンドン線の駅は、ウェスト・コースト本線に直角に交差するように建設された。この駅はウェスト・コースト本線の電化の際に、駅の移設が行われた。
「New Line」(現在のワトフォードDC線)が開通した際にも駅が設置された。この「ウィルズデン新駅(Willesden New Station)」はウェスト・コースト本線の北側に建設され、最初は2本の通り抜け可能なホーム(外側)と2本のロンドン側への頭端式ホーム(内側)があった。ベイカールー線は1915年5月10日にこの「New Line」上で営業開始した。
最初のホーム番号の付番はウェスト・コースト本線のホームから数え始めてNL線・DC線に続くというもので、これはウェスト・コースト本線のホームが撤去された後も数年は変えられなかった。
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